もともと街乗りライダーやメッセンジャーにバンク（競輪場）で走る楽しみを知ってもらおうと始めたこの企画。今年で6回目となり参加者もエントリー選手だけで135名程参加いただいたようです。敷居が高く感じるバンクイベントでこの参加人数は非常に多いと思います。
毎年おなじみの石川県内灘町にある大きな風力発電の風車がトレードマークの内灘サイクリングターミナル内にある内灘自転車競技場。CRCにとっても非常に思い出深いバンクとなっており、ホームバンクに帰ってきた気持ちになります。このBangKingに出場してバンク走行に目覚めて自転車競技にのめりこんで行ったメンバーも多いです。
さて今年は8月最終週の土日と定位置開催に戻ったBangking、夏の締めくくり自転車大運動会の様相を呈してきております。晴天に恵まれ暑く厳しい日差しがバンクを覆って参加者の皆さんは生き生きとバンク内をぐるぐる走り回っております。
このBangKingは2日間のイベントで今年のスケジュールは初日に400ｍスプリント＆TT、ケイリン競争予選1/2を行い、2日目はスクラッチ、UCHINADA(後述）ケイリン決勝と行われます。
それでは自転車初心者の読者も多いとうわさのCRCBlog、ここで少し競技説明。
400mスプリント。
バンキンローカルルールがありまして単純に400m早く走りきったほうの勝ちというシンプルなもの。さらに400ｍTTも兼ねていますので最初から全快のガチンコ対決になりました。ギア比を軽くスタートダッシュで逃げる選手や重めのギアで後半の伸びを生かす選手など多種多様で接近戦が繰り広げられました。
400mTTにより計測されたタイムでスクラッチのカテゴリー分けを行います。
1レース約30名×3カテゴリーでA（初級）B（中級）C（上級）と3種類に分けられます。
スクラッチの競技詳細は後ほど。
そして花形種目のケイリン競争。
1レース6車～8車立てで行われ、予選は4周回の1600m、決勝は5周回の2000mで行われます。誘導のバイクを先頭に各自戦略と策略で場所取りを行い、ラスト1周半で誘導退避でスプリント開始です。ケイリン競争はやっぱり一番盛り上がりますね！
さらに中距離レースのスクラッチ。
1周400mのバンクを20周8000mで行われます。TTでカテゴリー分けされた30名近くで競い合います。人数が多いため1周ローリングを行いその後スタートとなります。逃げや集団コントロールなどロードレースに近い感覚のレースです。さすがにCクラスともなると上級者の集まりだけあってとてつもないペースで展開されていきます。参加者は一様にしんどかったと話していました。
そしてこれもある意味競技、バンキン名物の内灘町海岸でBBQを行い長い長～い夜は日が変わっても宴が続いていきました。その日のレースを振り返ったり、お誕生日の方を祝ったり花火をしたり色々なスタンスで夜を楽しんでいきます。その日その場所で初めて知り合った人同士でもここで一気に打ち解けて生きますね。
まぁ酔っ払ってこうなる人が毎年居るのもバンキンです♪
2日目にはキッズレースが行われました。
今年からの試み、キッズレース。親子連れも多くなってきた昨今のバンキンで初めて行われました。直線のみを使用して行われるこのレース、勝敗よりもほんわかした雰囲気の中、子どもたちはまじめにゴールを目指して行きました。
ペダルつきペダルなし問わず思いっきり前へと進んでいきます。親の姿を見て子どももテンションあがりますね。
みんな一生懸命走りました。ちゃんと表彰式とプライズまで用意されていて大人顔負けのレースを見せてくれました。
そしてバンキンオリジナルレースのUCHINAADが今年も開催されました。
このUCHINADA3人1組で行われます。横一列に並びヨーイドン！※寝て待つ必要はありません（笑）
走って指示書を貰い指示書に記載されている内容をチーム全体で分け持ってバンクを走りタイムを競うというものです。写真つきで紹介していきます。
指示書どおりにかばんに詰めます。
そしてバンクをチームで走ります。ゴールしたタイムが早い順で勝敗を決めます。この競技、メッセンジャーが多いこのバンキンならではのデリバリー形式のレース、内灘バンクを管理されている関係者の方の理解があって始めて開催できるレースです（通常かばん背負ってバンク走れませんよね）
非常に多くのレースが行われ紹介したくても仕切れないほどのドラマや名勝負が繰り広げられました。その中でも注目度No1のケイリン決勝をちょっとレポートします。
男子ケイリン決勝。
CRCからは敗者復活戦から勝ち上がった佐藤君＆おっちーの2名が出場。順当ではCRCメンバーで勝ちあがった人は居なかったのですが1位2位抜けの敗者復活で佐藤君とおっちーがそれぞれワンツーで決勝進出かろうじて決勝戦にCRC2名送り込めました。
誘導車を先頭に佐藤君、片尾君、パッションさん、マツド君、おっちー、奥田君、ジローさん、コンチで体制が固まって参りました。
誘導退避、打鐘と同時に先行した佐藤君が全力で駆ける展開に。番手に着いた大阪の片尾君、パッションさんと続くその後ろにマツド君とおっちー。内にLEPSの奥田君、大外にディフェンディングチャンピオンの京都コンチ最後にジローさんと続いていく。ぐいぐい加速する佐藤君に着いていく集団は一気に縦長棒状に伸びるがペースが一息ついたBS後半3コーナー付近で一気に団子に。
アウトに振ったマツド、スプリンターライン最短距離でゴールに向かう佐藤君、番手から捲くりに入った片尾君の3車が抜け出す形で横一線HSへ戻ってくる。
最後は番手から抜け出した片尾君が半車抜け出し1位。併せて大外から伸びてきたマツドが2位。先行で粘りに粘った佐藤君が3位と、全力でぶつかったクリーンですばらしいレースを見せてくれました。
優勝の片尾君！おめでとう！
動画があがっておりますので一緒にどうぞ！
と、色々なイベントレースが行われたバンキン2012CRCメンバーも大活躍でした。このレースを目標に一年がんばって来たメンバーも多く歯を食いしばり目いっぱい自転車を漕いでいました。夏の思い出BangKing今年もすばらしいレースを色々見せていただけました。
主催の皆様、参加選手の皆様、ボランティアの皆様、応援いただきました皆様、そして内灘バンク関係者及び内灘町の皆様、毎年毎年すばらしいイベントをありがとうございます。このBangKingが自転車競技のモチベーションとなっているメンバーも居ます。これからも引き続き毎年毎年楽しみにしております。
すばらしいイベントをありがとうございました！
Thanks BangKing
ではまた！
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